商工会議所に加入する最大のデメリットが会費などの費用がかかることです。
会費程度は気にならない場合でも、○○部に加入しなければいけないなど、手間がかかる場合があるので注意しましょう。
昨今は経営に役立つ情報をインターネットやSNSで簡単に入手できるようになりました。
商工会議所に加入しなくても地域連携したビジネスやトレンドに沿ったビジネスが可能ですので、デメリットを踏まえて慎重に加入を検討しましょう。
商工会議所の入会費用と年会費は各地域の商工会議所によって異なります。
一例として東京商工会議所の会費は次の通りです。
一律3,000円
各種費用は非課税で全額損金または必要経費に算入できます。
個人は1口(1万円)以上の会費がかかり、法人と団体は規模に応じて加入に必要な口数が変わります。
商工会議所に加入しても各種サービスを有効活用できなければ、会費などが無駄な出費になるだけです。
主に入会申込書を窓口か郵送で提出するのみで、法人印と銀行印および必要情報があれば簡単に手続きできます。
加入するだけなら決算書や定款、印鑑証明、登記簿謄本など各種証明書の提出は不要です。
入会金も3,000円程度ですので、加入して役に立たなそうだと感じたら退会する形でも時間と手間の損失が少なめです。
商工会議所の中には青年部や女性会など様々な団体があります。
もっとも勢力が大きいのが45歳または50歳以下の経営者を対象にした青年部です。
このほかにも業種別の部会や商工会議所の運営に関わる各種委員会などがあります。
○○部や委員会への参加は全て任意で、何かしらに入らないといけない決まりはありません。
商工会議所自体が任意加入の団体ですので、加入するけど不要な交流の場に参加しない会員がたくさんいます。
ただし、商工会議所を通じて地元のネットワークを広げたいと思っている場合は、部会や委員会に入って交流することが望ましいです。
古い会員や活動に積極的な会員が牛耳っているケースが多く、任意参加の原則があっても参加しないといけない雰囲気になることがあります。
活動や手伝いへの参加頻度が低いと商工会議所の中で孤立してしまい、ビジネスのネットワーク構築に繋がらないケースがあるので注意しましょう。
何度も誘われて断る行為を繰り返した結果、近隣の企業と気まずい関係になってしまうケースもあります。
販路拡大や地域連携を目的に商工会議所へ入りたい場合は、ある程度は積極的に活動する覚悟を持っておいた方がいいでしょう。
ただし、昨今は半強制参加などの古い伝統がなくなりつつあり、LINEなどで情報交換するだけの関係を好む若手経営者が増えています。
イベントへの参加や手伝いなどの時間的拘束を回避しながら、商工会議所の組織力とネットワークを有効活用することが可能です。
○○部への入会やイベントへの参加頻度に不安がある方は、商工会議所の入会案内スタッフなどに正直な気持ちと不安なことを伝えて相談してみるとよいでしょう。
商工会議所に加入するデメリットは主に費用です。
○○部に入らないといけないなどの手間は、上手く立ち回りをすることで回避できます。
断るのが苦手な方やローカル色が強い繋がりが嫌な方は、会員同士の交流はしないと割り切って加入するとよいでしょう。
有効活用できないと無駄な出費がかかるだけで、実際に加入したけど恩恵を得られずに退会する方もたくさんいます。
なぜ商工会議所に加入したいのか?
加入後はどのように活動したいのか?
こうした理由を明確にして計画性を持って加入すれば、加入後に後悔するリスクを軽減できます。
費用がネックにならないのであれば、まずは1年だけでも加入してみるとよいでしょう。