商工会議所について徹底解説するサイト
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商工会議所の地域ごとの役割について解説しています。拠点を置く地域に特化した取り組みをしていて、それを他の団体や商工会議所などと連携することで組織力を活かした運営を可能にしています。商工会議所が地域・自治体などへ与える影響とは?

地域ごとの役割

商工会議所が果たす役割
2022年4月現在、日本全国に515の商工会議所1,645の商工会があります。
それぞれ地域密着型のサービスを提供していて、各地域それぞれの商工会議所で強化している取り組みが違います。

 

商工会議所の役割は事業者に対する経営支援だけではありません。
地域活性化や自治体・他団体との連携など、商工会議所は様々な役割を担っています。

 

商工会議所の役割

商工会議所最大の役割は、地域の諸問題を解決することです。
地域経済のリーダー的な存在となり、商工会議所の会員以外のことを巻き込んで地域活性化をできるように様々な取り組みをしています。
具体的には地域経済を盛り上げるためのイベント開催や、政治への提言・各団体との連携などがあります。

 

地域特性による違い

商工会議所が連携を取っている団体の一例をご覧ください。

 

  • 農協(JA)
  • 漁協(JF)
  • 森組(JForest)
  • 金融機関
  • 各業種の組合
  • 自治体

 

農業が盛んな地域の商工会議所は農協(JA)との連携が強化されていて、漁業が盛んな地域は漁協(JF)との連携が強いです。
どこの商工会議所も様々な他団体と連携を取っていますが、地域性が強い団地とは深い繋がりを築いています。

 

商工会議所は地域を基盤にする原則を持っているため、地域性に応じて強化している取り組み内容が違います。

 

農家と商工会議所

 

地域性が高い代表的な業種として、農業を営んでいる方と商工会議所の関係を紹介します。
農家と商工会議所
農家でも商工会議所に加入している人がいますが少数派です。
農家は農協に加入するのが一般的で、農協は農家に対して仕入れや出荷、農機具の手配など商工会議所よりも業務に直結した支援をしていて、独自の融資など資金調達に関連した支援も充実しています。

 

農協と商工会議所は連携を取っているため、農業を営むだけなら商工会議所には加入せず農協だけで十分です。
これは漁協や森林組合に加入している漁師や林業を営んでいる人にも共通しています。

 

商工会議所に加入する理由

 

商工会議所は地域活性化や地域課題の解決などの役割を担っているため、農家などは経営支援を受ける目的ではなく地域活性化に貢献したい目的や、地元の経営者との繋がりを強化したい理由で商工会議所に加入しているケースが多いです。
ただし、農家が農協の付き合いや連携を疎かにして商工会議所のイベントばかり参加していると、近隣の農家から反感を買う恐れがあるので注意しましょう。

 

農協と商工会議所の両方に加入するのは各種活動やイベントに参加する時間的負担が大きいため、農家は商工会議所には加入せず農協のみに加入するスタイルが一般的になっています。

 

商工会議所は連携に強い

商工会議所は様々な団体と連携を取っているほか、他の商工会議所や商工会との連携もしっかりしています。
その結果、最寄りの商工会議所に相談すれば、あらゆる分野に関して専門性があるスタッフを通じた回答を得ることが可能です。

 

それぞれの商工会議所が地域性を重視した運営をし、それを商工会議所連合会などを通じて他の商工会議所などと情報共有することで、地域特化だけではなく総合力が高い支援サービスを実現しています。
商工会や自治体との連携にも強く、経済全体や国・自治体の政治などへの影響力が大きいです。

 

自治体への影響力

自治体への影響力はどれくらい?
商工会議所は拠点を置く地域の自治体に対して、大きな影響力を持っています。

 

商工会議所からの提言で政策や行政の予算が変わることもよくあるので、熱心に活動すれば自治体・行政に影響を与えてビジネスを良い方向へ導くことができます。
拠点を置く地域で仕事をしやすくしたいなら、地域に基盤がある商工会議所または商工会に加入するとよいでしょう。

 

たとえば町・村に拠点がある場合は、他の市にある商工会議所より地元の商工会に加入した方がいいです。
自治体への影響力も踏まえて商工会議所などへの加入を検討し、意欲的に活動してみてはいかがでしょうか?